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Straight Travel えほん

しずくの首飾り

『しずくの首飾り』 ジョーン・エイキン 作 ヤン・ピアンコフスキー 絵 猪熊葉子 訳 岩波書店



しずくの首飾りをかけていれば、ローラはどしゃぶりのなかでもぬれないし、広い海も泳いでわたることができました。「しずくの首飾り」、さばくの駅ではたらく駅員たちが旅に出る「三人の旅人」、空とぶアップル・パイ、たまごからかえった家など、自由な空想と、おどろきの魔法がつぎつぎとびだす8篇の童話集。

私が読んだのは単行本ですが、リンクがなかったので、昨年の6月に発売された岩波少年文庫のリンクを貼っておきます。文庫では東直子さんが解説を書かれているそうです。単行本では見開きに、8篇の童話集に出てくるモチーフを影絵仕立てにした絵が描かれており、とても美しいです。

私が特に好きなのはサバク駅で働く三人の駅員の話です。ぜんぜん汽車がとまならい田舎の駅。3人は長年信号を動かしたこともないし、切符を切ったこともありません。そこに貯金を貯めた3人のうちのひとりが、旅に出ると言い出します。そうすれば汽車はこの駅にとまるし、信号も動かせるし、切符も切れる。当日彼らはウキウキと仕事をし、やがて旅から帰ってきた駅員は残ったふたりにおみやげ話をしました。次にふたりめの駅員も同じように旅に出掛けます。そして3人目は・・・。

駅員の仕事をしたいから、自分で乗客になるという発想が、がまくんとかえるくんの『おてがみ』みたいで面白いなと思いました。3人目の旅先にも意外性があって良かったです。

どのお話もわくわくとした空想にあふれた短篇です。黙読するより、親が語り聞かせたり、ストーリーテリング等に向いている作品ではないかなあと感じました。
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